森本あんり『キリスト教でたどるアメリカ史』 ☆☆☆☆

あんり先生の新刊(文庫化)。各宗派の説明等はないので、『反知性主義』の内容を思い出しておかないと、ついていくのが難しい。

第12章「戦後から現代へ」はまさに今の話なので、特に興味深く読んだ。女性と教会の関係にもページが割かれている。143頁からは19世紀半ばの様子。211頁からは中絶を含む現代の問題。145頁から紹介されている元奴隷の黒人女性トゥルースにとても興味を持った。147頁には引用もあり、その言葉は確かに心を打つものだ。

キリスト教でたどるアメリカ史 (角川ソフィア文庫)

キリスト教でたどるアメリカ史 (角川ソフィア文庫)

 

桐野夏生『バラカ』

それぞれはリアルな話なんだろうけれど、くっつけると突拍子も無い話すぎてついていけず。途中で諦め。

地に足のついた丁寧な描写の小説が好きだなあ。 

バラカ 上 (集英社文庫)

バラカ 上 (集英社文庫)

 

ポン・ジュノ『パラサイト』 ☆☆☆☆

もちろん面白かったよ。でも、私の2020年ベストの映画じゃないことも確かだった。これよりもグッとくる素晴らしい映画はあるはずだし、そういう映画に出会いたいと思う。(その程度は映画を見る年にするつもり。)

桐野夏生『路上のX』 ☆☆☆

 年末からの桐野夏生ブームということで。

渋谷の女子高生たちの生活・人生小説。しかし、私の知っている生活と違いすぎて絶句。丁寧に取材したんだろうなあ。

路上のX

路上のX

 

桐野夏生『夜の谷を行く』 ☆☆☆

連合赤軍の山岳ベース事件に取材した小説。舞台は3.11後の現代。こういう切り取り方、面白いと思った。

女同士の会話がとてもリアルで上手。一方、オチはものすごく桐野らしい(つまりはちょっとがっくし)。

夜の谷を行く

夜の谷を行く

 

 

布留川正博『奴隷船の世界史』 ☆☆☆

 ゼミの新書発表用に読んだ。

現代でも奴隷(的な制度)が重大な問題であることを指摘した一章は特に興味深く読んだ。他の章も、知らなかったことばかりで(特に、イギリスにおける奴隷船および奴隷制廃止運動)面白かった。

奴隷船の世界史 (岩波新書)

奴隷船の世界史 (岩波新書)

 

八木久美子『慈悲深き神の食卓』 ☆☆☆

イスラム教徒の暮らしぶりを知る本だった。 食べることって生活に密着した営みだから。

慈悲深き神の食卓 - イスラムを「食」からみる - (Pieria Books)

慈悲深き神の食卓 - イスラムを「食」からみる - (Pieria Books)